タヒチ マルケサス諸島 とは

タヒチのマルケサス諸島とは?

マルケサス諸島とは、タヒチ島から国内線で約3時間半の距離にある12の島々によって構成されている諸島で、中でも「ヒバオア島」と「ヌクヒバ島」の2つが代表的です。切り立った崖がそのまま海に落ち込んでいる景観が印象的で、ダイナミックな地形もあわさり、荒々しく男性的なイメージを醸し出しています。

タヒチ島からは北東に約1,300km離れている場所にある島々で、マルケサス諸島ではタヒチ島とは異なる独自の文化が発達しているのが特徴です。例えば、言葉もタヒチ語とは異なりますし、文化も独自のものを展開し「マルケサス人」としての誇りを強く持っています。
多くの自然が残る島ということもあり、観光地化された島よりも自然を感じられる場所を楽しみたい方に向いているでしょう。

マルケサス諸島に足を運ぼうと考えているのなら、マルケサス芸術祭という大きなお祭りに合わせてみるのがおすすめです。4年ごと(12月)に開催され、マルケサス諸島から集まったダンサーらによる伝統舞踊や音楽を楽しむことができます。

マルケサス諸島
ポール・ゴーギャンのお墓

ゴーギャンとブレルを辿るヒバオア島

画家のポール・ゴーギャンが晩年に移り住み、終の棲家としたことで知られている島です。また、ベルギーの歌手・俳優であるジャック・ブレルもここで最後の2年を過ごしました。
ヒバオア島には、ゴーギャンが暮らしていた場所を再現した建物や、ブレルの愛機である小型飛行機を展示した記念館もあります。2人はカルヴェール墓地という場所に眠っており、ヒバオア島の見所の一つです。
また、ヒバオア島にはマラエと呼ばれる古代祭祀場が点在しており、島全体がスピリチュアルな雰囲気に包まれています。

ダイナミックかつ洗練されたヌクヒバ島

ヌクヒバ島は、起伏に富んだ地形が特徴的で、場所によって異なる印象を受けます。まるでグランドキャニオンのような迫力あふれる渓谷や奇石群もあれば、湖畔に立つ洗練されたヨーロッパのリゾートに来たかと見紛うほどの景色を楽しめる場所もあるので、いろいろなスポットを訪れてみてはいかがでしょうか。

大きな島であることに加え、道路があまり整備されていないことから宿泊先までの送迎ではタクシーのほか、ヘリコプターを使うこともあります。
ですので、観光スポットに足を運ぶ際には観光ツアーに参加したほうが良いでしょう。

ヌクヒバ島
マルケサス諸島

マルケサス諸島のアクティビティ

マルケサス諸島で代表的なアクティビティといえば、ダイビングや乗馬、ハイキングです。中でもヌクヒバ島はスキューバダイビングのポイントとして人気があり、生息している生き物の種類が豊富なのが魅力です。
ゴンドウクジラの仲間であるカズハゴンドウや、マンタ、トビエイ、サメ、マグロ、イルカなどとの出会いを果たすことができます。ビーチはとても広く、プライベート感溢れるところもあるので、潜るのが苦手な方はビーチでのんびり過ごしてみるのもおすすめです。

乗馬にも挑戦してみましょう。ヒバオア島やヌクヒバ島では馬を交通手段として利用することも多い関係から乗馬体験ができます。馬に乗って自然の中をゆっくりと散策し、マルケサス諸島の自然を感じてみてください。

ハイキングでもマルケサス諸島の豊かな自然を感じることができます。他、サファリツアーなどもあるので、気になるアクティビティを思う存分楽しみましょう。

マルケサス諸島のホテル・宿泊施設

マルケサス諸島の宿泊施設は、ゲストハウスやペンションがほとんどです。レストランの料理が評判のペンションや、プールなどの設備が充実しているロッジ、アクティビティ施設が充実している宿泊施設などがあるので、気になるところを選択してみましょう。
なお、宿泊先までの送迎は事前に予約をしておくと安心です。

マルケサス諸島への宿泊を検討しているのであれば、できれば多少はフランス語か英語が話せた方が良いでしょう。自信がない場合は翻訳機などを万全に準備していくのがおすすめです。

宿泊先によってサービスや施設内容が大きく異なるので、よく比較したうえで検討しましょう。また、ある程度のレベルを求めているのであればホテルを検討したほうが良いです。

ヌクヒバ島ホテル
フレンチパシフィックフラン

マルケサス諸島で知っておきたい情報

マルケサス諸島の物価は、タヒチ島とそれほど変わりありません。両替する金額で悩んでいるのなら、タヒチに到着した後パペーテの街中を軽く歩いてみてどれくらいの物価なのか確認してみるとわかりやすいのではないでしょうか。
なお、マルケサス諸島内のお店ではクレジットカードが使えないところが多いため、現金を多めに用意しておきましょう。島内にある銀行でもキャッシングが可能です。現金の持ち合わせが足りなくなって慌てたくない方は、事前にファアア国際空港やタヒチの首都であるパペーテで両替を済ませておきましょう。

また、旅行中は何かとインターネットを使う機会がありますが、マルケサス諸島内でフリーWi-Fiを提供しているスポットを見つけるのはなかなか難しいことなので、レンタルWi-Fiを用意していったほうが良いです。その際には、マルケサス諸島で使えるルーターなのかを確認したうえで契約しましょう。

それから、海外旅行ということもあり治安に不安を感じている方もいるかもしれませんが、特に心配はいりません。ただ、海外で日本とは異なるので、貴重品の管理はしっかり行う、人の少ない場所には行かないなど最低限の防犯対策は必要になります。

マルケサス諸島を巡るモデルコース

マルケサス諸島に4泊6日で行く場合のモデルケースについてご紹介するので、参考にしてみてください。

1日目は、日本からタヒチに向けて出発します。タヒチ島のパペーテに到着したら、その日はタヒチ島でのんびり過ごしましょう。お土産を探しに行くのもいいですし、ゴーギャンが好きな方であればタヒチ島内のゴーギャンゆかりの場所を巡ってみるのもおすすめです。
例えば、ゴーギャンが水浴びをしたといわれるマラアの洞窟や、ゴーギャンが通っていたとされるジョン・バプティスト教会に足を運んでみてはいかがでしょうか。

1日目はタヒチ島に宿泊し、2日目に飛行機で約3.5時間かけてマルケサス諸島の中でも代表的な島であるヒバオア島に向かいましょう。
送迎で宿泊先に向かってチェックインし、2日目、3日目はヒバオア島内観光を楽しみましょう。すぐにアクティビティを楽しんでも良いのですが、歴史を感じさせる岩面彫刻やマラエなどに足を運び、ゆったり過ごしてみるのもおすすめです。

ティキ像
マルケサス諸島お土産

小さな工房や工芸センターもあるので、お土産探しも楽しめます。マルケサス諸島で暮らしている人々はとても毛先が器用で、お土産向けに作られた精巧な彫刻作品などもお土産にぴったりです。

宿泊施設内で楽しめるアクティビティもいろいろあるので、気になるものに参加してみてください。また、美しい海を堪能するため、ダイビングに挑戦してみるのもおすすめです。
地元料理はどれも新鮮な食材を使って作られているので、タヒチならではの料理を楽しんでみましょう。

4日目には帰国に備え、ホテルをチェックアウトしてタヒチ島に向かいます。お土産などショッピングをするのならタヒチ島で行うことを検討してみても良いでしょう。
夜はルロット(屋台)でのディナーがおすすめです。また、ローカルに人気のレストランなどもいろいろありますし、公共市場であるマルシェでゆっくりお買い物を楽しむのも良いでしょう。

5日目は、早朝にチェックアウトし、ファアア国際空港に向かいます。日本に向けて出発し、日付変更線を越え日本には6日目に到着する形です。
マルケサス諸島は、すでに何度かタヒチに足を運んでいていつもとは違う雰囲気のタヒチを楽しみたい方にもおすすめです。

また、マルケサス諸島をゆっくり満喫したい方には、ポールゴーギャンクルーズやアラヌイクルーズもおすすめなので、こちらも検討してみてはいかがでしょうか。