タヒチのフアヒネ島とは?
タヒチのフアヒネ島とは、タヒチ島から北東へ約175km、国内線で約40分の距離にあります。人口は約7,000人で自然が多く残っており、豊かな緑溢れる島です。
のんびり、ゆっくり流れる時間を楽しみながら過ごしたい方にぴったりといえるでしょう。
島に住んでいる方のうち、約6割が女性です。島の名前である「フアヒネ」はタヒチ語で「女性」を意味する「VAHINE(ヴァヒネ)」が由来とされており、女性の島と言われています。
歴史的遺産の宝庫とされており、考古学的にみても大変貴重な島です。一年を通して温暖な気候なのでいつ足を運んでも楽しめるでしょう。フアヒネ島はタヒチアンも休暇先として、選択することが多いです。また、ヨーロッパの観光客はボートをベースにして、フアヒネ島滞在を楽しんでいる人も多いです。


フアヒネ島の魅力と見どころ
フアヒネ島の大きな魅力は豊かな自然です。タヒチ島からアクセスする際には上空から美しいラグーンを楽しんでみてください。フアヒネ島内には「マラエ」と呼ばれる古代ポリネシアの神々を祭った遺跡が60ほど残されており、ポリネシア考古学の第一人者である篠遠喜彦教授が研究をしていたことでも知られています。
マイタイ・ラピタ・ビレッジ フアヒネ内に小さな展示ルームがある他、リゾート内にもマラエがあるので、フアヒネ島を訪れた際には、こちらにも足を運んでみてはいかがでしょうか。また、リゾートもポリネシアの文化を取り入れた作りになっているので、タヒチの歴史を感じることができます。
それから、フアヒネ島は「タヒチの秘密の島」とも呼ばれ、非常に夕日が美しいことでも知られています。サンセットが美しく見えるスポットに足を運んでみてはいかがでしょうか。
島の南側に広がる美しいラグーンも見逃せません。ラグーンを眺めながら砂浜をゆっくり散策してみるのもおすすめです。
フアヒネ島の多彩なアクティビティ
フアヒネ島のラグーンは非常に美しく、島には多くのダイビングポイントがあるので初心者から上級者まで楽しめます。ダイビングサービスは各ホテルや民宿でも予約可能ですが、あらかじめ予約を済ませておくと安心です。
また、モツピクニックツアーも人気が高く、ボートで島を一周しながらモツ(小島)に立ち寄るコースが定番となっています。
タヒチの歴史を感じたい方におすすめなのが、マラエの散策です。フアヒネ島に残されているマラエのほとんどがマエバ村にあるので、こちらに足を運んでみるのがおすすめです。
マラエの中でもファウナ・ヌイ湖の端にある「マヌヌのマラエ」は歴史的価値が高いとして知られています。


それから、4WDでのサファリツアーは効率的にフアヒネ島の人気観光スポットを巡ることができるので、豊かな自然を身近に感じたい方にぴったりです。ファレ村の港を出発したらタヒチで一番長い橋を渡り、アニニのマラエに向かいます。ツアーではフアヒネ島在住のパレオアーティストがいる手描きパレオのお店や、フアヒネ島の名産品として知られているバニラ園を訪れるので、ここでお土産を購入するのも良いでしょう。
絶景が広がるビューポイントも訪れるので、素敵な風景を写真に収めてみてください。
また、フアヒネ島にのみ生息するという青い目のうなぎを見ることもできます。このうなぎはポリネシアの古代の神々の記憶を守っているという伝説があるのです。
フアヒネ島の魅力を堪能できるツアーだと言えるでしょう。
フアヒネ島のホテル・宿泊施設
フアヒネ島の豊かな自然を身近に感じながら泊まれるバンガローやホテルがあります。それから、ペンションのほか、バッグパッカーにも人気のB&Bやゲストハウスなど選択肢が豊富です。
ほとんどのホテルや民宿では空港、または中心地であるファレの村までの送迎サービスを用意しています。また、空港にはレンタカーのカウンターもあります。リーズナブルな宿を探しているのなら、B&Bや民宿を探してみるのがおすすめです。
フアヒネ島は日本人観光客が少ないですが、リピーター率がとても高いです。


フアヒネ島のグルメ・ショッピング
海を眺めながら食事が楽しめるレストランやタヒチアン料理だけでなく、フレンチや中華、サンドイッチなどの軽食などが味わえます。
フアヒネ島の中心地にあるファレの村で買い物ができ、お土産屋さんのほかスーパーマーケットもあるので、お土産や旅行中に必要なものをそろえるのには困りません。
また、ルロット(屋台)も営業しているので、こちらで食事を楽しんでみるのも良いでしょう。タヒチ島のルロットは夜から営業を開始しますが、フアヒネ島では朝からサンドイッチ屋台がオープンしています。島で採れた新鮮な野菜やフルーツやはちみつを販売している小さなマルシェもあるので、こちらを覗いてみるのもおすすめです。
メインロードに多くのお店が集まっているので、短い距離でいろいろなお店での買い物を楽しめます。
フアヒネ島で知っておきたい情報
フアヒネ島の物価はタヒチ島とほぼ同じか、多少高い程度です。ファレの村にも銀行はありますが、心配な方は事前に両替を済ませておいたほうが良いでしょう。また、フレンチパシフィックフランとユーロの為替は固定相場なので、もしユーロをお持ちであれば一部のリゾートでは手数料(不要のところもあり)+固定相場での両替ができます。
タヒチを旅行する際、Wi-Fiが利用できると何かと便利なのですが、フリーWi-Fiが利用できる施設は多くないので、レンタルWi-Fiを用意しておきましょう。1台契約すれば複数人で接続できるので、家族やグループで旅行をする際にも便利です。


また、気になる治安についてですが、特に心配ありません。観光客がたくさん集まる場所はどうしても観光客をターゲットにした犯罪が起こりやすくなりますが、フアヒネ島はまだ観光地化されていないこともあり、そういった心配も少ないです。万が一のことを考え、貴重品の管理などはしっかり行っておきましょう。
島内の交通手段についてですが、ファレの村にはレンタカーやレンタルバイクを取り扱っているお店もあるので、本格的にフアヒネ島を見て回りたいと考えているのなら利用してみても良いでしょう。なお、ガソリンスタンドがあるのはファレの村のみとなっているため、ガソリンの残量確認を忘れないようにする必要があります。
フアヒネ島の過ごし方
4泊6日でフアヒネ島を訪れた場合のモデルケースについてご紹介しましょう。
1日目は日本からタヒチのファアア国際空港に向かいます。そこから国内線でフアヒネ島に向かいましょう。
フアヒネ島もタヒチ島と同様に二つに分かれていて、大きい島のほうをヌイ、小さい島のほうをイチと呼びます。フアヒネヌイのFAREエリアは街散策にぴったりなので、周辺に宿泊する場合は街散策に出かけてみてはいかがでしょうか。
2日目、3日目は無人島に遊びに行くモツピクニックに参加してみたり、シュノーケリングを楽しんだりしてみましょう。
フアヒネ島のファレの村にはお土産屋さんが立ち並んでいます。また、ボラボラ島にはない創作パレオの店やフアヒネ産のフルーツや素材を使った手作りのリキュールショップやバニラ園などもあり、タヒチならではのお買い物を楽しめるので、のんびりショッピングもおすすめです。


夕方は素晴らしいサンセットを眺めて過ごせば、すてきな思い出になります。
4日目には、タヒチ島に移動し、ホテルにチェックインしましょう。タヒチ島はレストランがいろいろあるほか、ショッピングができる施設も多く、お土産探しもしやすいです。
ディナーはルロットに足を運んでみてはいかがでしょうか。お店によっては日本語のメニューを用意しているところもあります。
5日目は早朝にホテルをチェックアウトし、ファアア国際空港から日本に戻ります。日付変更線を通過して、6日目に日本に到着します。
フアヒネ島はのんびり過ごすのにぴったりの島なので、ただホテルでのんびりしたり、少しずつ色を変えていく海や空を眺めて過ごしたりするのも良いでしょう。また、タヒチで定番のアクティビティであるモツピクニックのほか、他の島々に比べてランドアクティビティ(4WD)が充実していますし、マラエなどポリネシアの歴史を感じられるスポットも多くあります。
ゆっくりしたい方もアクティブにタヒチを楽しみたい方も満足できるはずです。