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タヒチの医療・病院について

ル メリディアン ボラボラ

2022年2月3日公開

タヒチの医療サービスとは?

海外の中には日本と比べて医療が進んでいなかったり、病院が整っていなかったりするところもありますが、タヒチの場合はとても質の高い医療サービスを受けることができるので、万が一のことを考えた時も安心です。
日本と同じように個人医院や診療所のほか、医務室、救急処置施設があります。

また、タヒチ島でなければ治療が難しいような場合でも、タヒチ島以外の島々からすぐにタヒチ島まで搬送するための体制が整えられています。

タヒチで体調を崩したら

万が一、タヒチを旅行中に体調を崩してしまった時のために、病院や救急車、薬などについて基本的な情報をおさえておきましょう。

病院

タヒチ島の中でも最も大きな病院が、総合病院である「CENTRE HOSPITALIER DU TAAONE(CHT: タアオネ国立病院)」です。緊急時であれば24時間対応してくれる病院となっています。
一部英語を話せる医師やスタッフがいるので、フランス語がわからない場合でも安心できるでしょう。足を運ぶ際には、パスポートなどの身分証明書のほか、海外旅行保険証を持参しましょう。

病院
海外保険

他に、同じく24時間対応可能な「CLINIQUE CARDELLA(クリニック カルデラ)」ではすべての診療科があることから、専門的な診察も可能です。
なお、大きな病院やクリニックよりも個人経営のクリニックを選択したほうが早く診療を受けられることがあるので、それほど症状が重くない場合は個人経営のクリニックから選択してみるのも良いでしょう。

また、救急医療サービス会社として「Europe assistance」があります。こちらはフランスの救急医療サービス会社であり、利用する際にはパスポートなどの身分証明書と海外旅行保険証が必要です。海外旅行保険に加入していない場合は利用できないことがあるので、万が一のことを考えると海外旅行保険に加入しておいたほうが良いでしょう。

救急車

タヒチにも救急車はありますが、重症でない場合はタクシーなどを利用し、自分で病院に向かいます。宿泊先のホテルに体調不良などを伝え、タクシーを手配してもらうと安心できるでしょう。
また、すべてのホテルではありませんが、ボラボラ島やモーレア島の一部ホテルで、直接宿泊先に医師が往診に来てくれるサービスがあります。利用可能かについては宿泊しているホテルにご確認ください。

救急車
薬局

病院に行くほどではなく、軽い腹痛や頭痛などであれば市販薬で対応できることもあります。タヒチにももちろん日本と同じく薬局があるので、現地で調達することが可能です。
日本の薬局では自由に欲しい薬を選んでレジに持っていくのが一般的ではありますが、タヒチの薬局の中には対面販売方式で飲み薬の販売を行っているところがあります。薬剤師にどのような症状があるのか伝えると最適な薬を選んでもらえるので、安心です。

英語に対応している薬局もあるので、フランス語に自信がない場合は翻訳機などを活用して症状を伝えましょう。
それから、休日や祝日に体調を崩してしまっても心配いりません。タヒチでは「Pharmacie de garde」という緊急の薬局があり、休日や祝日でも必ずどこかの薬局は営業しているからです。Pharmacie de gardeの情報については地元新聞で確認が可能ですが、わからない場合は宿泊先のホテルで聞いてみましょう。

体調不良を感じてから薬を買いに行くのは大変なので、常備薬などは日本から持参すると安心です。頭痛薬や風邪薬、胃腸薬、下痢止め、便秘薬、整腸薬などを持って行きましょう。他、虫刺され用の薬や酔い止めもおすすめです。
初めて使用する薬よりも、普段から使い慣れている物のほうが安心です。持病がある方は忘れずに主治医から処方されている薬を持参しましょう。
なお、タヒチに限らず海外旅行では入国する際に薬の内容確認が必要な場合があるため、自分で何の薬かわかっていたとしても中身だけで持ち歩くのではなく、パッケージのまま持参するようにしてください。

 

薬
薬

タヒチに入国する時に気をつけること

タヒチに入国する前におさえておきたいのが、タヒチでは、特有の病気がある国に滞在したことがある方や、黄熱病のリスクのある国から入国する方は事前に黄熱病の予防接種を受けなければならないということです。

黄熱病とは、蚊を媒介として感染するウイルス性感染症のことで、2017年の始め頃より一部地域で流行の兆しが見られました。タヒチではタヒチ国内に黄熱病ウイルスを持ち込むのを防ぐための対策として、予防接種を義務づけています。

地域特有の病気がある国に9ヶ月以上滞在したことがある方は、黄熱病の予防接種を受けなければなりません。該当する方は必ず予防接種を受けておきましょう。

タヒチで心掛けたい体調管理

タヒチで常に元気に過ごすためには、自分自身でも注意しなければならないことがいくつかあります。体調管理のため、心掛けておきたいポイントについてご紹介します。

気候・気温について

タヒチは1年を通して温暖な気候で過ごしやすいです。
「常夏の気候で一日中暑い」と考えて日本で真夏に着るような服しか持って行かない方がいますが、朝晩は冷え込むことがあります。特に4月~11月頃は朝夕に冷え込む事があるので、薄手の上着などを用意しておきましょう。
また、12月から3月にかけては高温多湿の時期であり、気温が30度前後になることがあります。汗をかくので、外出時にはタオルなどを持ち歩き、汗で体が冷えないように注意しましょう。

 

旅行用品
ミネラルウォーター

水道水について

タヒチ島の水道水は、基本的に飲むことができます。ただ、日本とは少し成分が異なるため、お腹を壊しやすい方などは万が一のことを考えるとミネラルウォーターを選択したほうが良いでしょう。

 

 

熱中症対策について

タヒチは気温が高く、特に海のツアーやアクティビティに参加した際には長時間強い日差しを浴びることになります。そのため、熱中症の対策はしっかりとっておきましょう。帽子の他、UVカット効果がある上着、サングラスを持参することをおすすめします。また、日焼け止めも忘れてはいけません。
それから、気温が高いため、定期的に水分補給をしましょう。アクティビティなどを楽しむ場合は、こまめに木陰に入って休憩をとり、この時に水分補給も行うと良いです。熱中症対策のためには、きちんと食事をとることも大切です。
体調が悪いときに無理をすると熱中症のリスクが上がるため、何となく調子が悪いなと感じた時には安静に過ごすようにしてください。

日差し対策
滝

虫除けの必要性について

タヒチのスポットのうち、特に川や洞窟、林、森などに足を運ぶ際には、必ず虫除け剤を使用するようにしましょう。蚊を媒介とするデング熱やマラリアがあるためです。また、そういった場所に足を運ぶ際には、虫除け剤を使用したうえで肌の露出を抑えることをおすすめします。

食中毒について

タヒチは1年を通して高温多湿なので、食材に細菌やカビなどが発生してしまうことがあります。お腹が弱い方や心配な方は、料理を選択する際に十分加熱されたものを選択すると良いでしょう。
ホテルやレストラン、カフェなどで出されたものをすぐ食べれば問題ないのですが、例えばスーパーや屋台で購入したお惣菜をしばらく放置し、時間が経ってからそれを食べたような場合には食中毒のリスクも考えられます。スーパーなどで現地の食材や料理を購入して、後でゆっくり食べるのを楽しみにしている方もいますが、上記を参考に注意しながら安全に楽しんでみてください。

腹痛イメージ